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ノクターナル・アニマルズ (2016)

皆さんカラオケって行かれますか?
カラオケBOXが流行りだしたのって私が高校1年生の頃で、当時は1時間一人2500円でした。たかっ!
今や数百円でドリンクバーまで付いてますもんね。
朝までのフリータイム、昔はカラオケマラソンって言い方で一人1万円くらいかかっていたような。

今でも飲みに行くとそのままカラオケに行く事が度々あるのですが、若い時ほど最新曲を聴くわけでもないし覚えることもないじゃないですか。
なので、行っても歌う曲って結局昔歌っていたラインナップとあまり変化がないって言うね。
おじさんおばさんイコール懐メロ、そりゃそうなるわなーって方程式がこの年になって分かりましたとさ。


アマゾンプライムで見ました。
「最近追加された映画」ってので配信されていたので、特に何も考えず再生してみたのですが(このパターン多し)見終わったときは「うーーん!」と唸ってしまいました。
非常に深くてよく作りこまれている作品だと思います。


アートギャラリーのオーナーであるスーザンは展覧会でも成功を収め、イケメンの夫と娘の裕福な3人家族。
しかし仕事に忙しい夫は家を留守にしがちで、生活は裕福であるものの満たされない気持ちを抱えていた。
そんな時、学生だった20年前に結婚していた元夫から、執筆したという小説が突然届く。



20171117162836.jpg


ヒロインのスーザンを演じているのはエイミー・アダムス
この人よく出てますね~。
「メッセージ」でも大きく取り上げられましたし、このまま大御所女優さんになっていくのでしょうね。

スーザンはもともとお金持ちのお嬢さん育ちで、自分が芸術家を目指しているのもあってか同じく小説家を目指すエドワードに惹かれる。
スーザンの母親は裕福層以外を格下と差別する人間で、エドワードとの関係を否定するんだけどスーザンはそんな母親を昔から毛嫌いし、反発もあってかエドワードと結婚。
現在はハットンという夫と結婚している事から、あーうまくいかなかったのねーってのが何となく想像はできるんだけど、何があったのかってのはエドワードの小説の内容と共に徐々に明らかになる。

現在の生活に不満を持っていて、そんな時に若いころ結婚していた相手から小説が送られてくる。
それを読みながら元夫を愛していた追想に更け、かつ思いもよらない小説の内容に衝撃を受け魂を揺さぶられるヒロイン。

そんな内容と、エドワードが送ってきた小説が映画の中では劇中劇として描かれていて、更にスーザンとエドワードの回想シーンの3つの物語がそれぞれ進行していきます。

エドワードが書いた小説の内容ってのが私がよく見ているホラー映画のよくある物語でして、父、母、娘の3人で全くひと気のないハイウェイを車で移動中、傍若無人な若者3人と遭遇し酷い目に遭う・・ってやつ。
まぁこのよくある物語の劇中劇ながら結構緊迫感のある仕上がりになっていて、そしてこの劇中劇はスーザンの頭の中で構成されたキャスティングで展開されるんです。
小説の中の酷い目に遭う父親トニーは、エドワードと同じ人物。演じているのはジェイク・ギレンホール

20年も前に別れた夫から小説が送られてきて、「君といたころとは違う作品になっている。感想を聞かせてくれ」と手紙も入ってて本の1ページ目には「スーザンに捧ぐ」と書かれてある。
本のタイトルはノクターナル・アニマルズ。「夜の獣たち」

これってどういう事だと思います?どういう心理だと?
別れたもののずっと仲良く付き合っていた、という関係ではなく、実は小説家として芽が出ないエドワードをスーザンが見限ってハットンへ乗り換えた・・という酷い別れ方をした過去が明らかになります。

この先は完全にネタバレになりますので、これからご覧になる方はこの先を知らないで見た方がいいと思いますよ~。
最後にドッカン!という映画ではなく、どういうふうに捉えるか検証を楽しむ映画ではあるのですが、3つのエピソードの進行の仕方も非常にうまく作りこまれているので、そのハラハラは何の前知識もない状態で見た方が楽しめます。

この映画の監督が、ファッションデザイナーのトム・フォードってのに驚きです。
初めての作品は「シングルマン」ってやつで、私これ劇場で見たんだけど全く面白くなかったんですよ。
まぁこのノクターナル・アニマルズには原作があるんですけど、3つのエピソードのスイッチングとかも見事だし、余韻の残し方も本当に見事。
是非ともご覧になっていただきたい作品です。


↓↓以下はネタバレ全開です↓↓




あちこちで伏線張ってあるのをそのまま受け止めると、スーザンに小説を送った理由ってのは復讐以外に他ならないワケですよ。
夢を追い掛ける貧乏人のエドワードとの結婚を否定していた母親、スーザンはそんな母親を毛嫌いしていて「君とお母さんは似ているよ」とエドワードに言われ母親にも「あんたは私に似てる」と言われ、虫唾が走るほど嫌がっていたスーザン。
エドワードと若くして結婚したのも、もしかしたら愛していたのではなく母親に対する反抗心だったのかも。

実際、エドワードに小説家としての芽が出なくて裕福な生活から遠ざかると、スーザンはだんだん自分は不幸だと言い出しエドワードを見下し始める。
そしてエドワードとの子を勝手に中絶し、ハットンの元へ。
こんな酷い裏切りがあるでしょうか!
なんて女だ!ヽ(`Д´)ノ

エドワードは自分自身を自分の小説に投影するクセがあるようなのですが、果たしてこの夜の獣たちの登場人物でエドワードは誰にあたるのでしょうか。
スーザンは勝手にトニーにしてるんですけどね。

結局夢に対しての情熱はなくなってしまい、裕福ではあるけどいろんな事を諦めてしまう人生を送っているスーザン。
「お母さんと同じ悲しい瞳をしている」とエドワードが言ったのは、きっと母親もそんな人生だったかもしれないと表しているのでしょうか?
そして酷い捨て方をされ、恐らく死ぬほどの屈辱と絶望の中で20年かけて生み出した自信作をスーザンに「どないや、オレやったったで」と送り付け、オシャレをして会いに来るスーザンをブチるという復讐!!( ゚Д゚)

めちゃくちゃ気持ち良かったでしょうね!笑


新しい復讐劇を見た気がしました(・∀・)コレイイ!
面白かったです。もっかい見たいです。
お勧めします。


(エファ)

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Comment

イイ!

エファさんのお勧めだったので(もちろんネタバレ部分は目を逸らしましたよ)、見てみましたが、これはかなりつぼにハマリました!ただ、なぜかプライムの「最近追加された映画」って書いてあったところを「配信終了間近の映画」と覚え違いし、探しても見つからずたどり着くまでに時間を要しましたが・・・w

まずは画的にさすがと思いました。冒頭はもちろん、ちょっとした所にもセンスがうかがえ、映像として見ているだけで心地よいんですよね~。(いや冒頭のは決して気持ちよくはないですよw)現実、過去、小説との繋ぎもうまいし、一気に引き込まれるというか、先が気になるというか、とにかくだれる所がなかったです。余韻もいいですよね~。ここ最近で1番のお気に入りかも!

そうそう、エファさんの言う通りスーザンは勝手にエドワードをトニーにしてるんですが、原作が「トニーとスーザン」ですし、きっとトニー=スーザンなんでしょうね。とにかく伏線が多いので(作風から勝手に伏線だと思い込んでしまう部分もあったりw)色々深読みしちゃったりするんですが、そういうのもまた一興ですね。面白かったです^^

>サスペさん

ご覧になられましたか!
監督がファッションデザイナーってのが、ありとあらゆるところに垣間見える作品でしたよね。
冒頭の裸踊りはどう受け取ればいいのか悩ましいところではありますが・・笑

そうなんですよね~
3つのストーリーを繋ぎ合せている作品なのにちっとも混乱しませんでしたし、とにかく先が気になる作り方でした。

トニーの奥さんが最初エイミー・アダムスかと勘違いしていたんですが、似てるだけで違う女優さんでしたね。
どう見てもソックリなので、あれはスーザンの想像上で自分がトニーの奥さんの位置づけなのかもしれませんねー。
奥さん(自分)と子供を亡くして嘆き悲しむトニーを想像し、エドワードは今でも自分の事を愛していると勘違いしている・・と私は解釈しています。
そうじゃなかったらあんなにお洒落して行かないと思いますしねー。

この監督の次回作に期待です!

サスペさんも、お勧めもっともっと教えてくださーい(*´∀`*)

オススメ

オススメ作品が出てきました!レンタルが開始されたので「ミスミソウ」を見ましたがこれは面白かったです。自分は原作漫画を読んでいた上での観賞だったので、映画だけを見るとまた評価は違ってくるのかもしれませんが。エファさん好物のリベンジ物ですし未見なら是非!

>sasuperia2redさん

「ミスミソウ」は原作読んでます!
なかなか現実離れしたイジメですよね~。そこまでするか~?みたいな。
実写化しているのは知っていましたが、あまり期待してませんでしたがサスペさんのオススメとあらば見てみます!
日本の田舎ホラーみたいな感じですね~。
メキシコ産かオーストラリア産くらいで撮られたら、またじっとり面白い感じの映画になりそうですよね。

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