「エクスクロス面白かったよ~」とは何度か聞いた事があるんですが、私は今まで未見でした。
元々邦画ホラーはあまり得意
(面白いとは思えない)ではないので、見るまで腰が非常に重いんですよね。
と言うワケで、たまたまDISCASで目についたこの作品をチョイスして見る事にしてみました。
女2人、車で秘境とも思える村の温泉地へやって来る。
コテージで息つく暇もなく、何やら不可思議な事が起こり始める。とにかく宿泊施設の担当のババアが怪しすぎるのだ。今や
「ゲゲゲの女房」でブレイクと言った方がいいのでしょうか?
松下奈緒さんがヒロインですね。
だけど、この映画で頑張りを見せているのは
松下さんよりも
鈴木亜美さんでした。意外にも。
久しく見ていないお方でしたが、こんなところに出演なさっていたのですね。その辺のアイドルとはちょっと違うわよ、的なものが感じ取れました。
ヒロインの
松下さんが演じるしよりは彼氏を他の女に取られ、傷心の想いで親友の愛子(
鈴木)と温泉地へやって来るのですよ。だけど、駅から温泉地まで送迎してくれる車の運転手は誰もが逃げてしまいそうな井手達ですよ。私なら帰るね。いや、8割の人は帰るだろうね。
で、行ったら行ったでコテージでお茶淹れてくれる老婆はどう見ても老爺なんですが・・・。
時間軸を遡ったり2人の視点を入り混じらせたり、その辺りとても巧妙でした。下手したら分かり辛くなるものですが、こう言ったら何ですが邦画にしては非常に分かりやすく、その上スタイリッシュな見せ方でした。
愛子は実は裏切り者では?とか、途中でチョイ出の弥生(
しょこタン)がクセ者では?とか、謎の襲撃者レイカ(
小沢真珠)は一体何者か?とか、度々アドバイスをくれる物部さんは信用できるのか?・・などなど、非常に上手に思わせぶりですよ。
そしてそれを曖昧にせず、ラストでスッキリさせてくれます。
いや、いろいろ穴はあると思いますよ。
この映画は常時携帯が出てくるのですが、友達に電話する暇があればトットと警察に通報せえや!!とか、全く他人の携帯から愛子の携帯にメールを即打ちとか(アドレス覚えてんのかい!)さぁ。
まぁ終盤まで
「まさかまさか」でホラーなんだろうと思って見ていましたが、見終わって
「これはコメディだ。」と確信いたしましたです。
この疑いはヒロインしよりに助言の電話をしてくる物部さんの声で引っ掛かったのですが、やはり見事にヤラれました。
↓ネタバレ↓物部さんは何となく
「ウソ臭い声だな~」とか思ってたんですよね。だってジャック・バウアーだもんね!
ラストに
フットボールアワーの
ノンちゃんが出て来た時は、声あげて笑っちゃったわよ!
この映画で思ったのは、
鈴木亜美けっこうやるじゃん!と言う事でしょうかね。役がらってのもあるけど、ヒロインの女性像は女性から嫌われるタイプじゃ?
勝手に勘違いして男に言われたら友達よりも真っ先に信用して、しかも助けてもらうばかり。
鈴木亜美は歌手よりも女優に転身した方がいいかもしれませんね。既にしてたらゴメンなさいよって事ですが。
せっかく
小沢真珠とか面白い役で出ていたので、もうちょっと突っ走ってくれても良かったかもしれません。比較的おとなしい作品と思っていいでしょう。
(エファ)
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