イングロリアス・バスターズ (2009)

この映画はずっと見たい見たいと思ってましたので、公開初日の朝1番に行って来ました。未だ『SAW6』は後回し(笑)
私はいつも行ってる映画館では会員カードを作ってますので、エグゼクティブ シートも無料で座れたりなんかします。
この日の座席ナンバーはi-19だった。
座席に座り、もうすぐ上映開始と言うところで1人の男性が私に声を掛けてきました。

「あの~~・・j-19・・・」

!!!(◎皿◎)えっっっ!!!!

あ~~~~恥ずかしい。あ~~~・・・恥ずかしい。恥ずかしいったらないよ!
1つ前だったわ。そそくさと前の席へ異動。あ~・・ちょっとゴメンなさいよ的なね。

そんな事はど~でもいいんですけど、タラは期待を裏切りませんでした。
いや、むしろ「もしかしてつまんなかったりしてね・・」などと言う私の猜疑心を完全に吹き飛ばし、そこそこ好きだった監督から尊敬に値する監督レベルになりました。

映画は5部構成になっていて、物語が進んでいくにつれてそれぞれの主要人物達が交じり合っていく、いわゆる群像劇。オムニバスじゃないですよ。
ナチスが出てくるところから史実の戦争モノかと思ってましたが、タラ色のフィクションですね。

ネタバレがイヤな人はここでバイナラ。

第1章<その昔・・ナチ占領下のフランスで>

時代は1941年。ユダヤ・ハンターと恐れられるナチスのランダ大佐がラパディット家へやって来る。
目的は、ラパディットがかくまっているユダヤ人家族。
言葉巧みなランダ大佐は、見事サクサクとユダヤ人が隠れている場所を自供させる。
そして虐殺。だが、その中にいたショシャナだけは命からがら逃げ去るのだった。


ランダ大佐を演じるクリストフ・ヴァルツの存在感が凄い
冷徹さを剥き出しにするわけでもなく、理路整然と話を運んでいくランダ大佐。不気味なまでに紳士然としているのだが、主導権は完全に掴んでますよー的な空気をバンバン出してます。
ランダ大佐の存在感に隠れがちでしたが、ラパディットを演じていたデニス・メノシェの演技も良かったですよ。
ラパディットが「ちょっとパイプいいっスか?」と言ってパイプを吸うのですが、その数分後にランダ大佐も「ワシもパイプ吸っていい?」と自分のパイプを出すシーンがあります。
『ヤングマスター』の扇子のシーンを彷彿とさせて面白いです( ̄▽ ̄)あ、もしくは『クロコダイル・ダンディー』ね。

泥と血に塗れてショシャナは逃げる。
抜け目無さそうなランダ大佐は、ここで「まぁ1人くらいええか」みたいな感じで逃がしちゃうんだよね。
ここでちょっと違和感。

第2章<名誉なき野郎ども>

ナチス兵を殺戮しまくるアルド・レイン中尉率いるバスターズが登場。
彼らはナチを殺しては頭の皮を剥いだりバットでスイカのように頭を割ったり、やりたい放題。
それを耳にしたヒトラーは部下達に怒号を浴びせるのだった。


タイトルになってる『イングロリアス・バスターズ』と言うのは名誉なき野郎どもって意味なんですね。
元はカステラッリ監督の『地獄のバスターズ』らしいですけど。

レイン中尉がブラッド・ピット。役名は俳優のアルド・レイから拝借したらしい。
とにかく冷徹で血も涙もなさそうな事を平気でやってのけるんですけど、表情のせいかコミカル(笑)
ブラピってあんなにシャクレてたっけ?
アパッチと呼ばれるだけあってか、殺したあとは頭の皮を剥ぐよう命令しています。ザックザック剥いでます(笑)
グロがダメな人は辛いかも。

バスターズのメンバーですが、心なしか草食系が数名混じってるように見えますが(笑)
その中でもバットでナチをタコ殴りにするってので恐れられてるのがユダヤの熊

どんなイカツい大男が登場するのかと思ったら、何とイーライ・ロスだったw
吹き出しちゃうかと思ったわよー。
当初この役はアダム・サンドラーが予定されていたらしいですが、サンドラーは他の映画出演のためダメになったとか。で、そっちの映画はコケたそうな(;^ω^)

ヒューゴ・スティグリッツと言う寡黙な男もメンバーなのですが、いや~・・カッコいいわ

第3章<パリにおけるドイツの宵>

悪夢から3年後、ショシャナは名を変えて映画館主になっていた。
そんなショシャナに言い寄る男が1人。何と戦争の英雄と称えられるドイツ兵のフレデリックだった。
その武勇伝は映画化されており、もうすぐプレミア上映する事になっていた。ショシャナに近寄りたいフレデリックは、そのプレミア上映をショシャナの劇場で・・と提案するのだった。
プレミア上映の指揮を取る上司のゲッベルスに無理やり引き合わされたショシャナだが、そこでランダ大佐と再会する。


ショシャナを演じるのはメラニー・ロラン。目のあたりなんかユマ・サーマンに似てるような気がするんですけどね。復讐すると言うところからも『キル・ビル』が頭を過ぎりますしね。
でも非常に美しい女優さんですよ。
まぁこんなキレイな映画館主を見たらストーキングしたくなる気持ちも分からなくはないけど、それにしてもフレデリックにはムカつきっぱなしでしたね。

こんな奴いるんスよ!ヽ(`Д´)ノ
相手の気持ちをまるで考えず自分の意見ばかり押し付けたり。
空気読まないにも程があるヨ!
ショシャナはハッキリと「マジうぜぇ。迷惑なんだヨ!」と言ってるにも関わらず、全然伝わってないしね(笑)も~~バカだよバカ。

劇中劇と言うか、フレデリック自身が自分の役で出演した『国家の誇り』ですが、これを撮ったのはイーライ・ロス
約6分ほどの作品に仕上げているそうなのですが、もしかしたら特典映像に入るかもしれませんよね。
ユダヤ人であるイーライ・ロスが撮ったナチの『国家の誇り』

そんなこんなで『国家の誇り』のプレミア上映はショシャナの劇場で行われる事となり、ショシャナは願ってもない復讐のチャンスを手に入れる。
ナチスの上官や身内がいっぺんに集まるプレミア上映。ヒトラーまでもがやって来る。

ショシャナは劇場ごと焼き払う計画を企てる。アッパレ!

第4章<プレミア作戦>

プレミア上映での作戦を練っていたのはショシャナだけではなかった。
綿密なる計画を立てるべく、バスターズの面々やヒコックス中尉、そして二重スパイである女優のブリジットが居酒屋ラ・ルイジアーヌに集まる。
が、運悪くこの日に限って店内ナチだらけ。
さっさと退散したかった中尉たちだったが、ナチにドイツ語の訛りを指摘されてから暗転する。



ここのシーンは山場なのですが、長~~い導火線が付いた爆弾のようです。
ブリジットを演じるのはダイアン・クルーガー。まさに女優顔!と言うようなお顔立ち(笑)
バスターズ達はナチの軍服を身に付けているので、訛ったドイツ語から怪しまれてしまうワケですよ。
それでも何とか免れた感じだったんですけど、ランダ大佐なみに頭のキレるヘルシュトローム少佐が登場するワケですよ!
こういう神経質そうな男って嫌いじゃないわ( ̄▽ ̄)

第1章と双璧をなすほど緊迫感溢れるシークエンスなのですが、やはりクスッとなるシーンも随所に組み込まれてます。
ラパディット家族も再登場。まさかのハゲ!(笑)あの時のランダ大佐以上にデカいパイプ持っててくれたら面白かったのになぁ。
ここでナチ達がやっていた名前当てゲーム、面白そうだから今度飲み会でやってみようかしら。

第5章<ジャイアント・フェイスの逆襲>

ついに時は来る。プレミア上映の夜がやって来た。
続々と訪れるナチスの高官や身内たち。そしてバスターズ。
しかし不穏な空気をイチ早く察知した男が1人いた。そう!我らがランダ大佐は常人とは目の付け所が違う!!
怪しまれたブリジットは1人個室へ連れて行かれ、淡々と追い詰められていく。
一方ショシャナは、恋人のマルセルと着々と計画を進めていく。

そして静かに、銀幕と復讐の幕が同時に上がるのだった。


ナチス達が語学に堪能なのに対し、バスターズ達はまるでダメ。
プレミア上映に参列するのにドイツ語喋れないと怪しまれるってんで、イタリア人を装ってやって来るワケですよ。
ドイツ人はイタリア語が苦手なのよ~とブリジットは案を出すんですが、おっとどっこいランダ大佐を甘く見てはいけません。
ブラピ演じるレインはエンツォ・ゴルローミと偽名を名乗るのですが、この映画の基となっている『地獄のバスターズ』の監督の本名がエンツォ・ゴルローミとの事です。
ここでのランダ大佐との掛け合いはまるでコントです(笑)
言葉を誤魔化す前に、レインの首の索痕を何とか隠せヨ!

実は、私が面白いと思ったのはこのあたりまでです。

ここから急にランダ大佐はしょっぱい男に成り下がっちゃうし、野獣のようなレイン中尉はボケ担当になっちゃうわで、今までウマい具合に張り詰めてた糸がラストを前に緩んでしまった。

ショシャナは仕上げを見届けようとハラハラしてるワケですが、そこへ例の空気読めないトッちゃん坊やがやって来るワケですよ!ヽ(`Д´)ノウゼェ!!!
あまりのウザさにショシャナもキレるんですけど、予想通りの展開へ。あのツメの甘さは有り得ない。無理やり過ぎる。
この『イングロ』の脚本は何年もかかって書き上げたらしいのですが、タラ、あんた最後の最後になって面倒臭くなったか焦りが出たんじゃあるまいね?

映画ツウにはたまらない程の数々のオマージュが入り乱れております。サントラしかり。
1人1人のキャラ、1つ1つのセリフ、1シーン1シーンのカット、全てに謎解きの如くオマージュが含まれていると思います。私なんかに分かるのはほんのちょっとだよ。
第4章の名前当てゲームにしても、小さなところまで数々の映画が詰まっている。

相当カットされたようで、レイン中尉の過去やトッちゃん坊やフレデリックの細かい心情まで実は設定があるようです。
フレデリックはどうでもいいけど、レイン中尉とかヒューゴのスピンオフは見たいなぁ。

体のバランス悪いランダ大佐だけど、頭のキレるやり取りは素敵だった。
だからこそ、あのラストにはガッカリだヨ

(エファ)

イングロリアス・バスターズ








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