ジェニファー8 (1992)

90年代のサスペンスが続きますが、もしかしてトータルで考えると90年代ってサスペンス映画の当たりだったのかしらね?たまたまか?

この作品には、その後名を馳せる俳優さん達が何人か出ているので目の保養にもなりますよ。


盲目の美女ばかりが殺される連続殺人事件が田舎町で起きる。
都会からやってきたジョンは事件の捜査に当たるが、事件の唯一の目撃者であるヘレナは盲目だった。
次はヘレナが狙われると踏んだジョンだが、署の仲間は誰1人ジョンの推理を信じない。それどころか署内では孤立する一方だった。

家族ぐるみの仲で唯一の理解者である仕事仲間ロスと、ある夜ヘレナの家に犯人が現れると確信し乗り込むが、ジョンが気を失っている間にロスは死んでしまう。
そして容疑はジョンにかかるのだった。



主人公のジョン・ベルリンを演じるのはアンディ・ガルシア
「アンタッチャブル」で凄く目を惹いた俳優さんでしたが、現在はもう60歳近いんですねぇ。この「ジェニファー8」ではまだまだ若いですよ。

盲目の目撃者を演じるのは、ユマ・サーマン
主人公のジョンと恋に落ちるか弱い女性の役どころなのですが、「キル・ビル」のインパクトが強すぎて「そろそろ相手の目ん玉エグんじゃねぇのぉ〜?」などと考えてしまいます。
この作品と同じ年に制作された「愛という名の疑惑」でも、ちょっと人の良さそうなか弱い役で出てましたけど。

ジョンの友人であるロス役はランス・ヘンリクセン
この映画に出演している時、彼は50歳くらいなのですが、この方を映画で見かける時はいつも50歳くらいのような気がします。
ホンマにアンドロイドちゃうやろな?(^_^;)

ジョンが犯人だと疑われる要因の1つとして、とっても短気だという事があるんですが、いい仲になった盲目女性に対しても大声で怒鳴り散らすなど、せっかくの男前もおジャンになるほど性格に難アリです。
ユマが背が高いからなのか、2人で並ぶとアンディ・ガルシアがとっても低身長に見えるのも可哀そうです。

本当にヘレナを狙う連続殺人犯が他に存在するのか、それともジョンが真犯人なのか、これまた最後まで引っ張ってくれます。
犯人が誰かと言う点で映画としては1つの決着が見えるのですが、この映画は本当の最後の最後にツイストを掛けてくれているのが1番の見どころかも。

カメラワークや音楽なども素晴らしいのですが、やはり126分と言うランニングタイムは少し長すぎる気がしました。中盤あたりややだらけてくるので、あと15分かそこら削ったらスッキリするのではないでしょうか。
冒頭、ゴミ捨て場から手だけが見付かると言うシークエンスはとっても素敵な始まりだったのですが、徐々に失速していった感は否めません。


ジョンを尋問する役に、ジョン・マルコビッチも出てます。
未見の方は是非。


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(エファ)





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テシス 次に私が殺される (1995)

昨日のミュート・ウィットネスと同じく1995年制作で、スナッフフィルムを扱ったサスペンスというところも同じ。
こちらの「テシス」はスペイン映画で、アレハンドロ・アメナーバル監督が20代の時に撮ったデビュー作って事でも有名ですね。

ややクスッと笑える場面も盛り込んだ「ミュート・ウィットネス」に比べ、こちらの「テシス」は全編通して暗い空気が漂ってます。


大学生のアンへラは暴力映像を題材にした論文を書く事にする。
担当のフィゲロア教授にアングラなビデオの入手を頼む傍ら、同じ学生であるオタクのチェマにも何か見せて欲しいと頼む。
大学内の保管庫で1本のビデオを持ちだしたフィゲロア教授は、そのビデオを教室で観賞中に発作を起こして死んでしまう。たまたま教授の死を見付けてしまったアンへラは、その発作は見ていたビデオに原因があるのではないかと考え、こっそり持ち出すのだった。そのビデオは、同じ大学内で失踪したと思われる女子大生が殴られて殺される、いわゆるスナッフフィルムだったのだ。



スペイン映画って本当にアンへラって名前多いですよね〜。
日本で言うところの明子とか恵子とかなんでしょうか。
まぁこのヒロインであるアンへラですが、あんまりいい性格には思えないのでところどころイライラします。
これも映画の思惑なのだろうか。

アンへラを演じていたのはアナ・トレントという女優さんなのですが、どうも「ミツバチのささやき」に出ていた小さな女の子のようですね。確かに目のあたりが同じだ。

ポルノやホラーのオタクであるチェマを演じているのは、フェレ・マルティネス
映画の上では、人とコミュニケーションを図れない気持ち悪いオタク・・と言う設定のようですが、フェレ・マルティネスでは男前過ぎたんではないでしょうかね。
カッコ良かったです。
そのチェマをぞんざいに扱うもんだから、余計にヒロインが腹立ってしょうがないって言うね・・(=皿=)


アンへラがチェマの所へスナッフフィルムを持ち込んで、一緒に出所を探ろうと探偵まがいの事を始めるワケですが、どう考えても「まっすぐ警察へ行け!」と思う事間違いナシなのですが、チェマはそういったビデオのコレクターでオタクなワケだし、アンへラは映像暴力を題材にした論文で頭がいっぱいだったしで、2人がそういう行動に出るのも何となく納得できてしまう。

スナッフフィルムの映像から使用したキャメラを特定し、そのキャメラの持ち主を探す事になるのですが、偶然学校内の生徒がそのキャメラを持っている事に気付くアンへラ。
持っていた男子生徒はボスコと言う男前で、その美貌にガリ勉のアンへラも夢中になってしまうのですよ。

犯人かもしれないけど否定したいアンへラ。
その態度にムカつくチェマ。
だが、味方かと思われたチェマもアンへラに隠していた事実が発覚し、アンへラは誰を信じていいか分からなくなる。

ボスコを演じているのは、エドゥアルド・ノリエガって俳優さん。
アレハンドロ監督の次作である「オープン・ユア・アイズ」とか、「デビルズ・バックボーン」に出てた俳優さんですね。目力がハンパないです。


若干途中で間延び感も感じましたが、とても良くできたサスペンスだと思います。
登場人物のセリフにもいろいろ意味を持たせ、後で生きてきたりとウマいですし、皮肉めいたところも感じられて奥が深いです。とても23歳のデビュー作には思えませんよ。

この作品、VHSで出た時は「殺人論文」という邦題が付けられていたようですね。
原題が「Tesis」なのでどちらにしても意味は同じですけど、DVD化した時にタイトル変えたりとかやめてもらえんかな。記憶の棚から引っ張り出せん時があるからさぁ。


と言うワケで、まだ未見の方には是非お勧めです。
ちなみに、ほぼグロ映像は出て来ません。


tesis


(エファ)






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ミュート・ウィットネス (1995)

80年代の映画って、何だかもう「ひと昔前の映画」って感じがするのですが、90年代の映画と聞いても「最近やん」と思ってしまうのですよね。
でも、1995年の映画って単純に言っても20年近く前なので、十分「ふた昔前の映画」なんだよね。

この作品も久しぶりに観賞したのですが、やはりどう見ても「最近の映画」ではなくて時代を感じる「昔の映画」に違いありませんでした(^_^;)
古臭いって意味じゃないですよ。


特殊メイクの仕事をしているビリーはある日、忘れ物を取りに撮影所に戻ったのだが警備員に鍵を閉められ取り残される。
音がする方へ行ってみると、何らかの撮影がひっそりと行われていた。
ポルノの撮影かに思われたが、刹那、女性はナイフの餌食になって殺されてしまう。ビリーはスナッフフィルムの撮影を目撃してしまい、心配して助けに来てくれた姉や警察官にそのウマを告げるも信じてもらえない。
殺人を犯したと思われる男2人は「本物に見えたかもしれないが、ただの映画の撮影だ」と言い張り殺人の証拠も出ない。



殺人を目撃したビリーという主人公は、女性なのですよ。
周りに何とか「あれは本当に殺人だった!」と訴えるのですが、なかなか伝わらない。そのもどかしさがこの映画のネックになっているのですが、それを上手に扱っているファクターが2つあります。

1つは、ヒロインであるビリーが聾唖者であると言うこと。
耳は聞こえるが口がきけないので、ビリーは主に手話で会話をします。その手話が分かるのは姉だけなので、姉を通してじゃないと伝わらないんですよね。もどかしい。

そしてもう1つは、撮影所の舞台がロシアだと言うこと。
撮影スタッフはみんな英語しか話せないので、現地の言葉は全くと言っていいほど分からないんですよ。
ビリーが目撃した殺人を犯したであろう男2人もロシア人なので、警察官への言い訳や何かでもホームグラウンドの彼らには有利になってます。

殺人を目撃してしまったビリーは、最初撮影所で凄くうまい事逃げ回るんですが、そこがとってもスリリングで面白いです。
どんなに恐怖を感じてもビリーは叫べないワケなので、そこが有利にも不利にもなるんですよね。

撮影所で犯行が行われたと言う事で、見ているこちらも本当に殺人が起きたのか、それともビリーがただ勘違いしてしまったのか途中まで分かりません。
犯人とおぼしきロシア人、すんごく凶悪な顔をしているので「ひーっ犯人に違ぇねぇズラ!!」と思い込んでもおかしくないですけどネ(^_^;)

撮影所でビリーが閉じ込められ、そこで延々と追いかけっこが行われると思いきや、ビリーは脱出する事に成功します。
警察官が来たり刑事が来たり。
でも、そのスナッフフィルムの撮影には大きな組織が絡んでいる事が分かるのですが、誰が敵で誰が仲間なのか曖昧でドキドキします。
これ、最後まで引っ張るので一気にラストまで楽しめますよ。
電話で助けを求めるシーンも結構メダマです。

ヒッチコックデ・パルマなどのサスペンス好きな方にお勧めします。

ただし、ビリーの姉と彼氏カップルがコメディ感を思いっ切り出してますので、純粋なサスペンスとして見るにはどうかな・・って気もしますけどネ。
いやしかし、「えっ!別に脱がなくてもいいんじゃないの!?」と思えるヒロインの入浴シーンが大サービスで入っていますので、その点もお勧めしておきます。
ビリーはとってもけなげで可愛いです。

監督はアンソニー・ウォラー


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不満があるとすれば、このジャケ↑かな。
ドーンと映ってる女性は、冒頭で撮られてたZ級劇中劇の大根女優さんなんだよね〜。
ビリー載っけたれよ。

(エファ)






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ステップファーザー 殺人鬼の棲む家 (2009)

2009年と言えばわずか3年ほど前なのですが、「継父」と言うタイトルで想像が付く通りの物語なので、まぁどーして今更?と言う感じはします。
ほんと、「継父」でホラー映画なワケですからホラーファンでなくともある程度の想像が付くと思われるのですが、いやぁ〜捻り無しでご想像通りの運びと思って間違いないかと。
まぁ、そんな事言い出したらスラッシャーやパニックものも相違ありませんけどネ。


母子家庭の家に優しく自然に滑り込む男。
その男は、いつの間にか家族から信頼を得て父親の座に居付く事に成功するが、しばらくすると仮面が剥がれて殺人鬼の顔を覗かせる。
そして、数ヶ月間家族として暮らして来た人間を惨殺しては、また新たな家族を探すのだった。



女子供だけの家に「いい人」を演じて上がり込み、しばらくは「いい夫」「いい父親」を演じてはいるのですが、化けの皮が剥がれそうになると次々に邪魔者を抹殺していくワケですよ。
なんでそんな事をするのか?
「ファニーゲーム」の殺人鬼みたいに、人を欺いてケラケラ笑いながら殺す快楽殺人鬼かと思いきや、本人はいたって真面目に「ただ家族が欲しい」みたいな感じでした。

この作品でターゲットになっている家庭は、子供3人の母子家庭。
ただし、殺人鬼が予想外だったのは長男が高校生のおっきな子だったって事。
母親には仲良しの妹がいるんですが、その妹が不動産関係の仕事をしてるって事で殺人鬼も職の面倒を見てもらうワケですよ。

あらゆる家族に取りいって騙し続けて来た男は、とーぜん不動産の仕事でも頭角を現す。
しかし、給料を支払うのに「社会保障番号とか書類よろしく」と言われて慌てだすワケですよ。偽名使ってるし社会保障番号なんて書けませんから。(住民票みたいなものでしょうか)

すると、慌てだす言動を怪しむ人が出てきたり、近所の住民に「指名手配犯に顔が似ている・・」と噂しだしたりする人が出てきたりするワケで、殺人鬼はその邪魔者を殺していくんですよね。

すると、当たり前のように家族の中にも「おかしいな」と思う人間が出てくるワケでして・・
そうなると殺人鬼の中で「あー、この家族はもうダメだ。」となっていつものパターンが繰り返されるって話です。

本当に捻りはありません。
最初から「この男は殺人鬼だ」って分かってますので、この映画は「ちょっと奥さん!早く気付きなよ!」と言う「志村!後ろ後ろ!」タイプだと言う事です。

恐らく男性よりも女性が見た方が恐怖を感じるかもしれませんね。
それも、「恐い映画見たいけど、気持ち悪いのはイヤ〜〜」と言うライトな恐怖を求めている人向けかと。

俳優さん達はみんなキレイだし、特に長男役のペン・バッジリーが男前だと思いました。そう言えば先日見た「マージン・コール」に出てたような・・。
そして、アンバー・ハードの水着姿がこれでもかと言うほど見れますので、男性陣の見どころはそこだけになるかも?w
アンバー・ハードは露出も高いしキレイなので、殺人鬼とちょっと危うくなる・・みたいなシーンもあったら良かったのになぁ。殴られるだけなんてもったいないよ。

どうもこの映画は1988年に出た「W/ダブル ステップファーザー」と言う作品のリメイクだと言う事です。
見た事ないので、今度そちらも見てみよっと。
今の時代に捻り無しって書いたには書いたけど、結構私はドキドキヒヤヒヤしながら見れましたしね。

ヒッチコック「疑惑の影」もヒントにしているらしいので、そちらも是非見てみたいと思いました。


今回ターゲットになった妻は前夫と離婚していて、どうも夫の不倫が原因でケンカ別れしたような感じでした。
「養育費が滞ってるわ!」と言うような事を言っていたのですが、この妻、プール付きの豪邸に住んでいるのですよ。
素行が悪い長男は寄宿学校へ追いやられてましたしね。
殺人鬼になかなか懐かない長男に「お母さんの幸せも考えてよ!」みたいに言ってきたりさ。あんたにも問題アリアリだよ・・(=皿=)
ひっそり泣く長男が可哀そうでした。

昨今のニュースでも頻繁に「同居している男が子供を虐待」と言う事件が取り上げられているように、いい顔して母子家庭に忍び寄って来る男には、母親がしっかり判別判断をし、子供達を守ってあげねばならないのでは?・・・と、この映画は提示しているのであった・・・と、勝手に想像するのであった( ̄▽ ̄)


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ブラッディ・パーティ (2010)

監督・脚本:デニス・ガンゼル
原題:Wir sind die Nacht

男の血をすすって生きる女バンパイア集団の破滅と再生を描くドイツ発のスリラー。
ベルリンで盗みを働きながら生きてきたレナは、ある日、ナイトクラブで出会ったルイーズに首筋をかまれバンパイアになってしまう。鮮血を欲し、太陽の下で暮らせない体に当初は戸惑うレアだったが、以前とは比べ物にならないほど美しくなった自分の姿に次第に陶酔していく。ルイーズと仲間のシャルロッテ、ノラとともに夜な夜なパーティ三昧の日々を送るレアだったが、そこへレアを追っていた潜入捜査官が現れ……。主演は「パフューム ある人殺しの物語」のカロリーネ・ヘルフルト。
*映画.comより


最近いまいち乗り切れない映画が多かったのですが、これはヒット!
シアターN で公開していたのを見逃していたものなんです。

いやいや侮れんですよドイツも。
女性が主役ですがアクションも男前で、しかもヴァンパイア人生のせつなさもあり、骨太感のある作品でした。
見終わったてすぐ、もっかいちゃんと見ようと思いましたもの。

この監督って「The Wave/ウェイブ」の監督なんですね。これからが楽しみですよきっと。
公式サイトも完全に手を抜いてますが、宣伝の押し出し方もどうだったかと思いますね。
美人ヴァンパイアが口あけてる写真イメージからは想像できない佳作でした。
(nasu)

はじめ盗人、つぎ吸血鬼のレナちゃん
「パフューム」に出てたらしいけどわからん。
rena

レナちゃんが好きになっちゃうトムちん。
ちょっとガエルガルシアに似てる。
tom


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